愛犬に与えたい生肉の種類と栄養の違い

ペットに生肉を与えてみようと思い、いざ調べてみると種類が豊富でどのお肉がいいのか分からない、と悩まれることはありませんか?

それもそのはずで、材料である動物の種類が様々であり、牛肉や豚肉、鶏肉だけではなく、馬・鹿・羊・七面鳥・鴨などの生肉もペット用として市販されているためです。 

このようにバリエーションが豊富な生肉ですが、今回は、お肉に含まれる栄養面から異なる点をそれぞれの特徴として紹介していきたいと思います。 

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~

コストパフォーマンスが良い鶏肉

まずは、鶏肉をご紹介します。

ササミとしてすでに多くのご家庭でもペットに与えられている鶏肉ですが、他のお肉と比べて高カロリーなのが特徴的です。

与える量が少なく済むため、結果として低コストとなり、コストパフォーマンスが優れています。

したがって、体格が比較的大きな犬や、多頭飼いされているご家庭で人気となっています。 

また、この鶏肉ですが、コラーゲンが豊富に含まれるのも特徴的です。

コラーゲンを摂取させてあげることで、愛犬の皮膚や被毛、関節などを若く良い状態で維持させてあげることができます。 

豊富な栄養素をもつ馬肉

次に馬肉です。

馬肉は様々な栄養素を豊富に含んでいるため、多くのペットに与えてほしいお肉の1つです。 

とくにビタミンA・ビタミンE・鉄分が豊富とされています。ビタミンAは、魚や卵にも豊富に含まれる脂溶性ビタミンの1種です。ビタミンAを適切に摂取することで、網膜を正常に保つことができ、愛犬の視力を長く維持することに役立ちます。また、皮膚にも働きかけ、皮脂の産生を調節するため、愛犬のフケが抑えられます。 

ビタミンEも、脂溶性ビタミンの1つですが、摂取することで“抗酸化作用”が期待されます。抗酸化作用とは、老化や病気、激しい運動などにより全身の細胞がダメージを受け、蓄積していくのを防ぐ働きのことです。そのため、激しく運動する成長期・若齢期の愛犬や競技に出場する愛犬などにオススメと言えます。 

貧血気味の人でも鉄分の摂取が推奨されるように、愛犬にも鉄分を摂取させてあげることで貧血を予防することができます。血液中の細胞である赤血球が作られる際に、鉄分が必要となるからです。

 鶏肉をはじめとする他のお肉と比べ、脂肪分が少なく含まれるカロリーが少なめなのも馬肉の特徴です。

ついついご飯を与え過ぎてしまい、太り気味の愛犬にもオススメです。 

DHAがたくさん含まれる鹿肉

鹿肉も、低カロリーで高タンパクなため馬肉同様に人気となっています。

そんな鹿肉ですが、DHAが豊富なのも特徴的です。

DHAとは、ドコサヘキサエン酸と呼ばれる脂肪酸で、海水魚に多く含まれ、皮膚や関節を若く健康に保ち、炎症を抑える作用も有していることで有名です。また、DHAを摂取することで、愛犬の心臓病や腎臓病の進行を遅らせることも期待されています。

ビタミンB2が豊富に含まれるのも鹿肉の特徴です。このビタミンB2を摂取すると、効率よく愛犬の体内でエネルギーを作ることができます。そのほかには、馬肉同様、鉄分も多く含まれていますので、貧血が心配な高齢の愛犬にもオススメです。 

心臓に良い?ラム肉

最後に紹介したいのがラム肉です。

ラム肉にも、ビタミンEやB2が豊富に含まれるのですが、それ以上に特徴的なのが、L-カルニチンとタウリンというアミノ酸が多く含有されていることです。

愛犬ではいずれも非必須アミノ酸なので、他のアミノ酸から体内で作ることもできるのですが、これらのアミノ酸が欠乏した状態では、心臓の働きが弱くなると考えられています。

大型犬は拡張型心筋症という心臓病が多いとされており、見つかるときにはかなり進行していることも少なくありません。

大型犬を飼っているご家庭には、とくにオススメしたいお肉の1つです。

 

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~

以上、ペットに与える生肉の候補としていくつかご紹介しました!

お肉にはそれぞれ含まれる栄養素に違いがあり、ペットの種類や好み、健康状態によっても異なります。

ぜひ、皆さんが生肉を選ぶ際の参考になれば幸いです。